early SUMMER



2006年6月26日。第59回縣陵祭、僕らの最後の縣陵祭が終わった。
完全下校になり、全校のみんなが帰った後、密かに役員会が行われた。そこで、1人1言ずつ言っていった。 女子はみんな泣いていた。男子でも、4人くらい泣いていた。僕も泣きそうになっていた。ここまでくるのは本当に大変だった。 でも、この役員のメンバーだったから乗り切れた。僕はけっこう反役員派であったが、このメンバーでもう縣陵祭ができないのが すごく悲しかった。それほどいい縣陵祭だった。

early SUMMER…テーマソングとなったJEAMY THE ODDの曲だが、今年の縣陵祭は本当に早すぎた。 というか、まだ夏になってないんじゃないかぐらいの6月に文化祭があるなんてありえなかった。灘くらいしか聞いたことない。 間に合うわけがない…でもやるしかない。
僕は生徒会ホームページ用の写真を撮るためにダンスには出なかった。だから準備もほぼ生徒会1本でやっていた。 生徒会室で役員と話すどうでもいい会話は楽しかった。そんなこんなであっという間に縣陵祭はきてしまった。でも、 準備はほぼ完璧にできていた。短い期間でみんな頑張った。
縣陵祭が始まり、僕は美化の仕事をやりながらもホームページ用の写真を撮りまくっていた。ダンスも全クラス撮ったし、 展示や発表も全て撮った。でも、途中から気がかわってきた。なんだか思い出を残したくなってきた。ホームページ用の写真 は、肖像権に引っかからないようにできるだけ顔を写さないようにして撮ってきた。そんな写真を撮るより、みんなが ハメをはずしてバカやってる姿を撮りたくなった。ウサギの耳やネコ耳を付けている写真、髪を染めてグラサンをかけて いる写真など、けっこう撮った。本当にみんな楽しんでいた。
後夜祭。今年は怪我の予防ということで途中から水かけを完全に禁止した。僕は大反対だった。だから本当は撮らない予定だったが、 途中から写真を撮ることにした。水がなくてもはしゃぐ全校のみんなの姿があった。でもやっぱり水はあったほうがいいよね。 後夜祭の最後に、やぐらの上から会長や縣準委員長があいさつをした。僕もやぐらに上って全校のみんなの写真を撮った。 みんな笑顔だった。途中、「サンキュー役員!!」というコールが起こった。心から言った言葉ではないかもしれないが、何か嬉しかった。 後夜祭の最後に、花火を打ち上げた。やぐらの上から見る花火は、すごくきれいだった…。

すべて終わって思うことは、役員やっていて本当に良かったってことです。役員やってなかったら、ホームページ係やってなかったら、 こんないい体験はできなかった。この数ヶ月のことは、一生忘れないでしょう。縣準委員長が言っていた通り思ってしまったよ。

縣陵最高』…

1、2年生のみんなへ。部活との両立はできないって思ってるかもしれないが、そんなことはない。やる気次第でいくらでもできる。 僕はやってのけたつもりだ。だからもし役員やりたいという気持ちがあるなら、遠慮しないでやってみるといい。 必ず一生の思い出になるから。記念すべき60回目の縣陵祭を最高のものにしてくれ。